バランススイングウエイトラケットの選び方

★黄金スペック
俗にラケットの黄金スペックというものがあります。

それは、BABOLATピュアドライブというラケットが爆発的セールスを記録し、そのラケットスペックであるフェイス100・重さ300g・バランス320mmを標準と捉えるようになったものです。

それに対し少し軽いプラチナスペック（280g前後・330mm前後・フェイス100）と呼ばれるものを女性の標準とする考えもありますが、結局は打ち合うボールのスピードに対して必要なスペックとなりますので、男性に引けを取らないラリーができる方は300g前後の使用を要求され、速いボールを打ち合う事がないのであれば280g以下でも十分です。

270g～260gの軽量タイプは、軽くて使いやすいといった操作性重視、ジュニア・非力な女性・初心者用といえるラケットです。このラケットで始めて上達した後に別のラケットを購入する方も少なくありませんが、画像２の様にオモリを追加する等してチューンアップ・カスタマイズすることも可能。同様にグリップサイズ等も調節できます。（画像３）

またベースグリップを外し薄手のリプレイスメントグリップに置換するなどしてサイズダウンも可能です。

★バランス・スイングウエイト
（画像４）同じ280gのハンマー（トンカチ）を通常の持ち方と、反対の持ち方で振ったとします。通常の持ち方は重く感じるのですが楽々と釘を打ち込めるのに対し、反対の持ち方では軽くて振りやすいものの釘はなかなか打ち込めません。同様に同じ280gのラケットでも300gのラケットと同様のボールを打てるラケット（280gトップヘビー）もあれば、反対に250g（トップヘビー）のラケットに打ち負けてしまうラケット（280gトップライト）もあるという事になります。


軽いラケットはバランス（重量配分）的にトップヘビー（グリップライト）になっていますので、結局はラケットの持つパワー（≒慣性モーメント≒スイングウエイト）的には重いラケットと近しいものであるのも事実です。重量＆バランスをスイングウエイトで表す事が可能でプリンスだけがラケットスペックとして表記してあり、フェイスサイズやフレームの厚さ等を加味したものがラケットの反発係数（総合的なパワー）と言えるでしょう。

コメント欄【続き１】に続きます